【前編】ステンレス板からHDDマウンタを自作して18TBファイルサーバー(NAS)を作製

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私の家では、古い自作パソコンにUbuntuをインストールしてファイルサーバー(NAS)として運用しています。

家のどこからでもアクセスでき、家族で色々なモノを共有できるので、かなり便利です。

以前、Ubuntu 20.04 LTSにSambaのインストール&設定方法の紹介記事を投稿しましたが、今回はハード側の紹介です。

結構前なんで、記憶が曖昧な点もあるんですが、割とDIY感があると思うので紹介しようと思います。

それでは、本題へ。

ファイルサーバーのスペック

ファイルサーバーの運用自体は10年近く前からですが、ここで紹介するのは、昨年リプレースした際に組んだ機体です。

パーツは、Intelの第四世代にあたるHaswell CPUを用いており、主要な部品は5~6年前の物です。

マザーボードなど未開封の部品もありますが、これらはまだ店頭で販売していたころに購入して封印されていたパーツたちです。

CPUIntel pentiumG3220(Haswell)
マザーボードGigabyte B85M-DS3H
メモリTeam DDR3 4G x4
ストレージIntel 120GB SSD
Western Digital HDD 3TB WD Blue (LHD-WD30EZRZ) x6
ネットワークIntel Gigabit CT Desktop Adapter EXPI9301CT
ケースThermaltake Versa H17(マイクロATX)
OSUbuntu 20.04 LTS

CPUやマザーボードの詳細は割愛しますが、ケースのみ最近の物を選びました。

使用したケースは、こちらのサーマルテイク社Versa H17。

メーカーThermaltake社
製品名Versa H17
対応マザーボードmicroATX、Mini-ITX
ドライブベイ内部3.5インチ×2
内部2.5インチ×2
外形寸法205(W)×390(H)×380(D) mm(ミニタワー型)

元々は、HDDを5台搭載するためAntec P100を使っていましたが、P100は見た目の通り、かなりデカいです。

運用していた期間が2年ぐらいだったんですが、その間ずっと邪魔だなぁと思っており、小型化する方法を考えていました。

色々物色していたら、サーマルテイクのH17を近所のパソコンショップで発見。内部のレイアウト的にHDDマウンタを後付けしたらP100より小型のサーバーが作れそうだと思ったので、H17にしました。

ファイルサーバー機組み立て

ファイルサーバーと言っても普通の自作パソコンです。

組み立て自体は、特別な事はなにも無く各部品を組み立てるのみ。

完成後の内部はこんな感じ。

最近のケースの裏配線は素晴らしい。

内部がかなりすっきりするんで気持ちいいです。

このケースのマザーボード横には、かなり広大なスペースがあり寸法的にも、購入前の目論見通りHDD6台設置するのに十分な容積があります。

これだけ内部に余裕があれば、ゲーミングPCとして組み立てる場合でもグラフィックボードのサイズを選ばずに搭載できそうですね。

SATA増設カード追加

P100ではHDD5台で運用していましたが、リプレースに合わせてもう一台増設します。マザーボード上のSATAコネクタは6個しかないため、OS用のSSDを除くと5台しか接続できません。

そこで、このサーバー機には玄人志向のSATA3-PCIE-I2とウェスタンデジタルの3TBハードディスクを追加します。

このSATAカードは、Ubuntuでも刺すだけで認識して使用できるので、特別な設定・操作などは必要ありません。

余談ですが、皆さん“SATA”って何て読んでますか?

youtubeとか見てると“サタ”って読んでる人が結構いるんですが、私は“シリアルATA”って読んでます。

他にも“M.2”を“エムドットツー”って大体の人が読んでるように思いますが、私は“エムニ”って読んでます。

どれが正解って事も無いんでしょうけど、自分と違う読み方を聞くと妙な心地悪さを感じます。

ホントに超余談ですね。

LANカード追加

このサーバー機もネットワークは2系統にするので、LANカードも追加します。

サーバー同様に、私の場合、自宅でもネットワークの回線が複数ある方が使い勝手が良いんですよね。

回線が一つだと私が重いファイルを移動していると、家族のインターネット接続に影響したりするので。

この辺は、そこそこ性能の良いルーターを導入すれば解決しそうですが、私の場合は、回線を分けることで解決しています。

今回のサーバー作製は、長くなりそうなので前後編の2回に分けて記事にします。

次の後編で、HDDマウンタの作製から完成まで紹介します。

じゃ、そんな感じで。

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