【 Ubuntuを使おう 第02回 】Ubuntu 18.04 LTSにグラフィックボードを増設する

最終更新日

ゲームしないけど、グラボを増設。

自作パソコンオタの超メジャーな習性です。

しかも今回はLinuxに増設するため、一般的なベンチマーク(3D MarkやFFベンチなど)は測定しません。てゆーか、できません。

じゃ、なんで増設すんの?って疑問が沸くかもしれませんが、グラフィックボードを追加する理由は、気分的なモノが大きいかな。

今のパソコンでは、あっても無くても通常の操作で違いは感じませんが20年ぐらい前(CPUがPentium3や4の時代)は、グラフィックボードを増設すると体感でわかるぐらい、ウィンドウの開閉やスタートの動作がキビキビするようになったんですよね。(私だけのプラシーボかもしれません。)

その頃の名残で、いまだに必要ないけど増設してます。

あと、パソコンのケース内がスカスカなのがイヤってのもあって適度な密集感がある方が、見ていて気持ち良いってのもあります。

というわけで、本題へ。

NVIDIA GeForce GTX 1650

今回増設するグラフィックボードは、こちら。

アーキテクチャTURING
CUDA コア896
ブースト クロック1665 MHz
メモリ4GB GDDR5 8 Gbps
消費電力75W(補助電源 不要)

昨年NVIDIAが発表したTuringアーキテクチャを採用したエントリーモデルのGTX1650を用意しました。

Ubuntu機では、上述したようにゲームはしません。

強いて目的を言うと、UbuntuにGeForceを搭載できるのか?を確かめる事ですかね。

なので、ドライバもUbuntuのコミュニティ製のnouveauではなく、 NVIDIA が提供しているプロプライエタリなドライバを使います。

なお、CUDAは差しあたってすぐに必要無いので、今回は入れません。

GeForce GTX 1650の取り付け

このグラフィックボードは、補助電源が必要ありません。

取り付けはマザーボードのPCI x16スロットに差し込んで固定するだけです。

個人的に、この斜め下から撮影した絵は好きだったりします。

グラフィックボードが認識されているか確認

グラフィックボードを取り付け後、起動します。

ターミナルに、下記を入力。

$ sudo lsmod | grep nouveau

正常にUbuntuに認識されていれば、下図のように表示されます。

nouveau無効化

NVIDIA 製ドライバを使うため、nouveauを無効化します。

nouveauを無効化するには、blacklistに追記すればOKです。blacklistは、etcディレクトリ内のmodprob.dディレクトリにあります。

ターミナルを起動して、カレントディレクトリ(cd)を使ってアクセスします。

$ cd /etc/modprobe.d

modprobe.dに移動後、geditを使ってblacklistを開きます。

$ sudo gedit blacklist.conf

上記を実行すると、下のようなテキストが開きます。

blacklistへのnouvveauの追記は、一番下に

blacklist nouveau

options nouveau modeset=0

と記載します。

編集したblacklistの適用のためターミナルで下記を実行。

$ sudo update-initramfs -u

その後、一回再起動します。

再起動後に、nouveauが無効になっていることを確認します。確認方法は、最初に行ったコマンドを再度実行して、何も表示されなくなっていれば成功です。

$ sudo lsmod | grep nouveau

NVIDIA ドライバのインストール

インストールには、aptリポジトリにnVidiaのリポジトリを追加します。

ターミナルでの操作ですが、入力は下記。

$ sudo add-apt-repository ppa:graphics-drivers/ppa
$ sudo apt update

NVIDIAのドライバをインストールするにあたって、推奨されているドライバのバージョンを確認します。

確認には、下記をターミナルで実行。

$ ubuntu-drivers devices

ここでは、nvidia-driver-435が推奨されていますので、435ドライバをインストールします。

$ sudo apt install nvidia-driver-435

インストールのコマンド実行後、再起動します。

再起動後、ドライバが正常にインストールされているか、下記コマンドで確認します。

$ nvidia-smi

これでUbuntu 18.04 LTS へのGTX 1650の増設作業は完了です。

昔、Ubuntu14.04にRadeon250を増設してcatalystをインストールしたときと比べて、作業としてはかなり簡単な印象です。

UbuntuへのRadeonドライバのインストールは、結構手間が掛かった記憶があります。

Radeonドライバのインストール手順(Ubuntuのバージョンは14.04 LTS)は余裕があれば投稿するかもしれません。

Radeon派の私としては、AMDからLinux用ドライバの提供を再開してくれないかなぁとか思ってたり。

じゃ、そんな感じで。

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