高校時代のグローブを27年ぶりに発掘したのでオーバーホールしてみた!
最近、息子が野球に興味を持ちだしたのか、休日になるとキャッチボールしようと誘ってくるようになりました。
なにを隠そう、ワタクシ、今では怠惰な中年に成り下がってますが、十代の頃は白球追いかける球児でした。
まぁ、高校時代は1年経たないうちに辞めましたが。
監督がアホとしか言いようがないクズで、部活なんかで高校生活どころか、その後の人生まで棒に振れるかって事で早々に見限ったほどの経歴を持ってます。
で、息子がキャッチボールしたいって言いだしたのをきっかけに、昔使ってたグローブは、まだ捨ててなかったような気がしたので物置を捜索したら見つかりました。
27年ぶりに日の目を浴びたその姿は干からび果てており、そのままではとてもじゃないけど使えない状態でした。
どうしてもこのグローブを使いたいって訳ではなかったんですが、朽ちかけた青春の1ページをこのままにしておくのも心苦しいので、できる限りの事をして生き返らせる事にしました。
という訳で、今回は野球のグローブのオーバーホールです。
それでは、本題へ。
発掘した27年前の硬式野球用グローブの姿
親指周りとウェブ周りは、なぜかかなり色褪せてました。
物置に封印してたんですが、なんででしょうね?使ってた頃に日に焼けたんですかね?
ちなみに不自然に塗りつぶしてるところは、名前を書いていたので隠しました。
で、反対側は、まだ元の色が少し残ってるような印象です。
とはいえ、手触りはカサカサで潤いは全く感じません。乾ききってるような感触です。
長年放置されていたせいか、ペッタンコになってしまっています。
うまい人のグローブは閉じないと言いますが、ここまでペッタンコだと、どんだけヘタクソなんだよって言いたくなります。実際、超ヘタでしたが。
手を入れてみました。
開くのに結構力が必要で、中の手触りもガッサガサです。
ペッタンコのくせに閉じるのも硬くて、手が痛くなります。
まぁ、コンディションとしてはかなり悪いんでしょうね。
このままでは、息子とのキャッチボールに使えないので、頑張って生き返らせてみます。
グローブを分解して丸洗いしてみた
ここまでカサカサになって、型がついてしまった状態では、ちょっとやそっとのオイル入れでは、たぶん元に戻りません。
また、今回のオーバーホールでは、色も塗りなおしてやりたいので、下地処理のためにも、しっかり水洗いして綺麗にしようと思います。
という訳で、グローブを分解してみました。
グローブを分解したのは初めてですが、案外簡単な作りなんですね。もっと複雑なのかと思ってました。
で分解して装着してみると、分解前より稼働範囲が広くなったように思います。
で、内部を見てみましたが、グローブの補給面のグリスはキレイさっぱり無くなってました。
使わずに放置してても無くなってるので、自然に革に吸われるんですかね?
この辺は詳しくはわかりませんが。
で、このバラバラのグローブを中性洗剤で洗います。
革製品を洗剤で洗って大丈夫なのか?と若干の不安はありますが、どうせ今のままでは使えないので、思い切ってバケツにぶっこみます。
後は、ウェブもつけて手と歯ブラシを使ってゴリゴリ擦り洗いしました。
この後、日陰で3日ほど乾かしました。
クラフト染料を使って塗装してみた
洗い上がりは、不安になるぐらいガサガサになってしまいました。
特に手の平側が砂漠のような見た目と手触りになってしまい、恐らく中性洗剤で洗ったことで、かろうじて残っていた油分が完全になくなってしまったんでしょう。
但し、水分が戻ったからなのか、革が洗う前より少し柔らかくなりました。
なんとなくですが、まだこの革は死んでないなって感じがして、ちょっとテンションが上がってきました。
グローブは革なので、塗装にはレザークラフト用の染料を使います。
塗るのは刷毛を使用。スポンジでも良かったんですが、手元になかったので使途不明で放置していた刷毛を使う事にしました。
かなりわざとらしい写真になってしまいましたが、こんな感じで全体をまんべんなく塗り倒します。
染料を塗って、1日乾かした姿がこちら。
この向きで撮影すると赤いバナナみたいです。
おいしくはなさそう。
グローブを組み立てる
染料が乾いたところで、内部にアタッチメントグリスを入れます。
このグリスは、Amazonで普通に売ってたので買ってみました。
グリスを塗るのは、常温のままでは固すぎて無理だったのでドライヤーであっためて柔らかくしてから塗り込みました。
失敗したのが、手のひらの内部に塗り広げたところで写真を撮るのを忘れてしまい、張り合わせると結構接着力が強く剝がせませんでした。
ちゃんと均一に塗れたのかイマイチ不安ですが、やり直すのも手間なので、このままにして紐を通しました。
使ったのは、SSKが出してる軟式グローブ用の紐で、色は黒にしました。
グローブ本体を赤の染料で染めると、恐らく合う色の紐が無いと思ったので、思い切って黒に変えることにしました。
紐の通し方とかは、Youtubeで解説動画が大量にあるので、私のブログでは割愛します。
という訳で、紐を通して組みあがった姿がこちら。
やや光沢感があるのは、組み立てした後に手持ちのミンクオイルを塗り込んでいるからです。
オーバーホール前に比べると別物のような姿になりました。
グローブだけで置いてみても、ペッタンコに閉じることもなくなりました。
オーバーホール前は、手を通さずに自然な状態にすると貝のように閉じていたのですが、今では手を入れて握っても閉じないぐらいに固くなりました。
黒紐を選んだのも、濃い赤と相性がよく、個人的にウェブトップの巻きが特にカッコいいなぁって思ってます。
まとめ
オーバーホールしたグローブで休日に息子と公園でキャッチボールをしてみましたが、なかなか楽しかったです。
キャッチボールをするにあたって、息子には新品を買ってあげたんですが、とても喜んでいて、私も昔、野球用品を買ったときは家でいる間も手に着けて喜んでたなぁっと童心を思い出していました。
息子はまだ小さいので、少年野球なんかをするかどうかは分かりませんが、もしやりたいと言ったら、通ってる小学校の少年野球チームに入れてあげようかと思ってます。
私は、もう草野球すらできないですが、もし息子が野球少年になってくれたら応援楽しいだろうなぁって妄想してます。
まぁ、どうなるかはわかりませんが、休日に息子と遊ぶネタが増えたのは嬉しいことです。
すぐあきるかもしれませんが、それまでは、このグローブを使ってやろうと思います。
それでは、長くなったのでこの辺でお開きにしましょうかね。
じゃ、そんな感じでノシ