ボロボロになった椅子の張り替え。簡単DIYで気分爽快!

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今年も残すところあと僅かになりました。皆さんいかがお過ごしですか?

年明け頃は、色々やろうと思ってたことがあったんですが、半分以上手をつけないまま一年が過ぎようとしています。

流石に、このまま心残りてんこ盛りの状態で年を越すのはイヤだなぁって事で、この休みは前々から気になっていた食卓の椅子を修理することにしました。

我が家のダイニングテーブルは、3年ほど前に近所にあるアウトレットの家具屋で購入したものなんですが、椅子の座面がボロボロになってしまいました。

椅子は六脚あるんですが、全てこんな風になっているわけではなく、子供たちがよく使う3脚がボロボロになっています。

半分は、まだまだ見栄えが悪くなるほど傷んでないんですが、せっかく張り替えるので見た目がバラバラになるのもイヤだったんで、全部張り替える事にしました。

やった事ないですが、あんまり複雑な作業でもなさそうですし、気分良く新年を迎えたいので頑張ってみようかと。

じゃ、張り替え作業いってみましょう。

準備した材料

椅子の張り替えは、一緒に中のクッションも入れ替えます。

それぞれ下からチップウレタン(硬さは中程度)とウレタンフォーム(こちらの硬度も中程度)と、フェイクレザー。

合皮のフェイクレザーは、元の色と同じ白を選んだので分かりにくいですが、用意した材料はこの3点。

チップウレタンとウレタンフォームは、1200mm × 2000mmで購入したので、写真撮影前に、600mm × 500mmにカットしています。

ちなみに厚みは、チップウレタン30mm、ウレタンフォーム20mmの合計50mmとしました。

椅子の解体

今回張り替える椅子は、裏からビス止めされているだけなので座面の取り外しは簡単です。

我が家で使ってる椅子は、7か所ビス止めしているだけなので、これを外します。

問題なく外れましたが背面との隙間に、お菓子やらなんやらとゴミが詰まっており、やや引きました。

座面を外すと骨組みだけが残ります。

座面の解体

取り外した座面を裏返すと、下の写真のように黒い不織布の外周グルリとタッカー止されているのがわかります。

ここからは、根気の作業になりますが、このタッカーを一つづつ抜き取っていきます。

タッカーを抜き取る方法として、マイナスドライバーなんかを使ったりするようですが、手持ちのドライバーを傷物にしたくなかったので、近所のホームセンターで、VESSELのクリップリムーバーを購入して来ました。

この工具の本来の使い方とは異なりますが、コレが有るとめちゃくちゃ捗ります。タッカー抜きとして使う場合は、二股のうちの片側を引っ掛けて浮かせてやればOK。

タッカーは黒い不織布と、その下の座面カバーに大量に打ってあるので、ひたすら無心で抜いていきます。

不織布を剥がすだけでも結構手間だったのに、その下には倍ぐらいの数タッカー止めされていました。

若干の絶望感を覚えながら、ひたすらタッカー抜き作業再開。

頑張った結果がこちら。

なんだかんだで、タッカー抜き切るのに30分ぐらい掛かりました。

タッカーが抜けたら、座面の板が取り外せるので力づくで引っぺがします。

おそらくスポンジと板は、部分的に接着剤で貼り付けられていたようで、隅にスポンジの塊が張り付いています。

このスポンジ残りは、そのままにしておいても恐らく害は無いと思いますが、スクレーパーを使って剥ぎ取ります。

これで、座面の解体作業は終了。

新しい座面の組み立て

組み立て前に、チップウレタンとウレタンフォームを必要な大きさに切り出します。

写真を取り忘れてたんですが、座面の板から型取りしてカット。ウレタンフォームは側面を覆いたかったので、チップウレタンより50mm程度大きめにカットしました。

カバーの合皮と重ねるとこんな感じです。

基本的に寸法関係は、超適当です。

組み立ててしまえば、座面の板のサイズでほぼ大きさが揃うので各部品のカットなどは適当で問題ありません。

また、チップウレタンとウレタンフォーム、更に板の間に少量ですが木工用ボンドを塗って重ねます。

後は、カバーの合皮を板にタッカー止めすれば張り替え完了。

まずは、四辺をざっくり止めます。

この時、なるべくカバーは引っ張り気味にするとシワが伸びて見栄えが良くなります。

カバーの貼り付け作業で、最も問題となるのが四隅の処理で、下の写真のようにカバーとウレタンフォームが結構余ります。

職人さんなみの仕上げは無理なので、ある程度のシワは許容するつもりで、餃子の皮をまくのと同じ要領で、少しずつ波打たせながら貼り付けました。

全部止め終わるとこんな感じ。

割とシワが入ったように思いましたが表から見ると、そんなに悪くない感じの出来栄えでした。

タッカー止めが終わったら、カバーの余りを切り取ります。

余分なカバーを切り取ったら、不織布を戻して完成。

これで、張り替え作業は終了です。

椅子に取り付け

カバーの張り替えが終わったら、椅子に取り付けて元に戻します。

戻す際に、ビスの位置が分からなくなったので背もたれ側の一か所だけ探して元の穴が見えるようにし、その穴を起点に残りの6か所のビスを止めました。

微妙に元の穴位置に合わなかった箇所は、新たにドリルで下穴を開けてビス止めしています。

元の位置に戻ってないハズですが、正直、ズレてるかどうかは見た目では全くわかりません。

なので、今回の張り替え作業は私的に大成功です。

完成した姿は、こちら。

遠目で見ても四隅のシワも目立ちはしますが、そんなに違和感なく「まぁ、こんなもんやろ」って感じがして、割と仕上がりとしては良いように思います。

座り心地も、クッションを入れ替えたのもあって、以前よりフワフワとした感じで心地よく、使用感も良くなりました。

まぁ、初めてやったド素人仕事としては、十分及第点でしょう。

やっぱオレすげぇ。

という感じで、残りの5脚も張り替えを行い、丸一日費やして完成。

食卓に戻してみると、椅子が綺麗になっただけですが印象がだいぶ変わりました。家族からも好評です。

頑張ってよかった。

こんな風に、今あるモノを手入れしながら長く使うのって素晴らしいと思いませんか?

私は、まったく思いませんけどぉ。

私の場合は、工作好きなのと休みで時間があったし、椅子がボロボロなのが気になったので自分で直しましたが、買い替えたほうが、断然良いと思いますよ。

今はまだ子供が小さいので、新しいのを買ってもすぐ汚すだろうってのも理由としてありますが、もう少し子供が大きくなったら迷わず買い替えます。

この記事にたどり着いた、古くなって傷んだ椅子でお悩みの方は、大人しく新しいのに買い替えたほうが幸せになれるんじゃないかな?

割と手間の掛かる力仕事ですし。

じゃ、そんな感じで。